シルベスタ・スタローン主演、アメリカの映画である。
ニュージャージー州ギャリソンは、マンハッタンの対岸にある町だ。
そこは、ニューヨーク市警の警察官が多く暮らす町で、「コップランド」と呼ばれている。
主人公フレディは、この町の保安官だ。
彼は、ニューヨーク市警の警官になりたかったが、左耳の障害によって採用されない。
保安官として、交通取締や喧嘩の仲裁などしかすることが無く、無気力だ。
ある夜、この町を取り仕切っているニューヨーク市警警部補レイの甥・マレーが、事件を起こした。
当て逃げした車を追跡中、銃撃されたと勘違いし、運転していた少年達を射殺してしまう。
レイによる隠蔽工作が失敗し、マレーは川に飛び込んだ。
これも、レイの作戦で、マレーが自殺したことにして事件の幕引きを謀ったのだった。
ニューヨーク市警の内務捜査官モー ( ロバート・デ・ニーロ ) は、マレーの自殺は偽装だと睨んでいた。
この町に住んでいる警官は皆レイの子分だから、誰も真実を話さない。
フレディも、モーの姿を目撃していたが、黙っている。
この映画では、スタローンは、あまりカッコ良くない。
主人公だから、事件解決にむけて活躍はするが、アクションは極めて乏しい。
かといって、人間ドラマではない。
腐敗するアメリカの警察社会への警鐘か。
そうでもない。
中途半端な作品である。