1991年、ニューヨーク。
警官のマットは、非番の日、警官なら只で飲めるバーで酒を飲んでいた。
そこに強盗が入り、バーテンダーを射殺して逃走する。
マットは犯人達を追いかけ、2人を射殺、1人の足を撃ち抜いて逮捕した。
このとき、流れ弾が少女に当たり死なせてしまう。
1992年、マットは警察を辞め、無免許の私立探偵をしていた。
ダイナーで食事中、断酒会で一緒になったというピーターが声を掛けてきた。
弟ケニーの相談に乗って欲しいという。
ケニーの家に行き、話を聞く。
彼の妻が誘拐され、身代金を支払ったにもかかわらず殺された。
犯人を捜して欲しいという。
彼が麻薬密売人 ( 実際は仲介人 ) と見抜いたマットは、断った。
翌日、ケニーがマットを尋ねて、改めて依頼した。
彼の妻は、バラバラに切断され、車のトランクに入れられていた。
そして、その様子を録音したテープが添えられていたのだ。
あまりの猟奇さに、マットは引き受ける。
聞き込み捜査をした後、図書館で過去の新聞を調べ、似たような事件を探す。
ホームレスの黒人少年TJが、パソコンが苦手な彼に協力して、レイラという女学生が殺され、バラバラに切断された死体が墓地に捨てられたという記事を見つけた。
墓地の管理人ジョナスに話を聞き、さらに、レイラの元恋人にも事情を聞く。
これは、元警官が派手に暴れて事件を解決する映画ではない。
地味な展開が続く。
それで、観ている側は引き込まれるのだ。
伏線がしっかり張られていて、観終わってから納得できる映画である。