ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウエイ主演、アメリカの映画である。
ニューヨーク・ブルックリンに住むベンは、妻と死別し、定年退職後は様々な遊びをしてみた。
しかし、何をしても、帰宅した時にむなしさが込み上げてくる日々だ。
ある日、シニア・インターン募集の広告を見て、早速、応募する。
若き女性経営者シュールズが立ち上げた。アパレルのインターネット通販会社だ。
採用されたベンは、社長シュールズ付きになる。
若い社員ばかり、服装はラフ、シュールズは自転車でオフィス内を移動するという自由な雰囲気の会社である。
そこに、70歳のベンが、スーツを着て入ってきたので、最初は浮いていた。
しかし、人柄と面倒見の良さで、みんなの人気者になる。
ベンは、シュールズの運転手を勤めたことで、当初、彼女が持っていた偏見やわだかまりが消えた。
シュールズは、会社の拡大を急ぎすぎた為、あちこちにバグが出て、社外からCEOを迎えるかどうかで悩んでいた。
また、忙しすぎて夫や娘との時間が取れないのも、悩みの種だった。
物語がテンポ良く進んでいって、楽しめる。
シュールズの夫は、専業主夫、今で言う育メンである。
トップとしての責任と孤独を、アン・ハサウエイが上手く演じている。
自分が作った会社なのに、社外からCEOを迎え、自分は部下になるしかない。
悔しさを押し殺し涙ぐむ表情は、素晴らしい。
観終わったあと、清々しい気分になる作品だ。