藤山直美主演、日本の映画である。
尼崎のクリーニング店の娘・正子は、内向的な独身中年。
店の二階で、裁縫をしている。
外向的な妹・由香里は東京で暮らしていて、たまに帰ってくる。
姉妹の母が、急死した。
葬儀のあと、由香里は正子に辛辣な言葉を浴びせる。
正子は由香里を絞め殺し、家出した。
最初の夜、野宿している最中に阪神淡路大震災に遭ってしまう。
さらに、行きずりの男にレイプされ、処女を奪われる。
流れ着いたのは、ラブホテルだった。
経営者には親切にしてもらったが、その経営者が自殺してしまう。
警察が来るのを恐れた正子は、列車に乗って九州へ。
別府のスナックで、ホステスとして雇ってもらうことになった。
物語は、淡々と進んでいく。
盛り上がりに欠ける。
「通」を自称する人達は、こういう映画を褒めちぎり、名作だなんていうのだろう。
私には、退屈な映画だった。
ハリウッド映画とは、脚本が根本的に違うのだ。
だから、こういう作品を観ることは、映画の勉強になる。