真珠湾攻撃をクライマックスとする、太平洋戦争突入を描いた作品だ。
日米双方で別々の監督が指揮を執り、編集された。
ただ、史実に忠実とは言えない。
「軍国主義で戦争に突入した」と、我々は学校で習う。
しかし実際のところ、軍は最後まで戦争に反対していた。
戦争を煽りに煽ったのが「朝日新聞」であり、踊らされた国民が、政府を戦争に駆り立てたのである。
また、そう仕向けたのが、アメリカである。
ABCD包囲網で、滅びるか戦うかしかなかったのだ。
この映画は、アメリカの映画であり、アメリカの正当性を主張した作品だ。
機動艦隊を指揮していた南雲忠一中将に先見の明があったら、敵空母を撃沈するまで戻らなかっただろう。
この作戦は、失敗だった。
短期決戦で一気に講和まで持ち込むのが、山本五十六連合艦隊司令長官の考えだった。
南雲が、それをフイにしてしまったのだ。
それが尾を引き、敗戦。
いまだに日本に米軍が駐留し、「占領下」にあるのだ。
70年経っても、この有様なのである。