アメリカの映画である。
コミカルなミュージカルだ。
主人公ヴァージル・スミスは、発明されたばかりの蓄音機のセールスマンだ。
オーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフに蓄音機を売りつけるために、愛犬バトンズを連れてやってきた。
ところが、蓄音機を爆弾に間違えられて追い返されてしまう。
一方、愛犬バトンズは伯爵令嬢ジョアンナの飼い犬と出逢い、恋仲になる。
ヴァージルとジョアンナは、最初の出逢いが喧嘩とキス。
すぐに仲良くなるものの、「身分の違い」が壁になった。
また、ジョアンナの犬も、皇帝の愛犬との結婚が決まっていて、バトンズとの仲を引き裂かれてしまう。
このような状況から、アメリカの映画らしくハッピーエンドに向かう。
犬の演技が素晴らしい。
恋をして、失恋して、最後は結ばれる。
その時々の表情が、まさに、人間的だ。
70年前の作品だが、十分に楽しめる。