フランス・イタリア合作のコメディ映画である。
オカマクラブのオーナー、レナートは、パートナーのザザことアルバンと暮らしている。
ある日、レナートがかつて犯した一度の過ちで出来た一人息子・ローランが結婚の報告に来た。
実の母のように彼を育てたアルバンは、結婚に反対だ。
しかも、悪いことに婚約者の父親シャリエ氏は、道徳に厳しい政党に所属する政治家だった。
シャリエ氏の所属する政党の党首が、ある日、未成年の黒人娼婦のところで腹上死する。
彼は、もみ消しに必死だ。
そこで、娘の結婚式を盛大に挙げてマスコミの目をそらす事を、思いついた。
早速、ローランの両親に会いに行くという。
レナートは、まともな家庭を装うために、ケバケバの部屋の内装を一新する。
さらに、ローランの実の母親・シモーヌに事情を話し、来てもらうことにした。
そして、マスコミの追跡を振り切って、シャリエ夫妻が訪問。
あろう事か、女装したアルバンが入ってきて、母親だと自己紹介する。
しかし、バレない。
ところがそこに、シモーヌが現われ、さらに、オカマの従業員達も結婚の祝福に入ってきてと、大騒ぎになる。
フランスの映画らしいウイットの効いた、愉快な作品だ。
気楽に観ることが出来る映画だ。