中学3年の斉藤一夫は、悪戯好きでクラスの人気者だ。
そこに、神戸から女生徒が転校してきた。
斉藤一美。
一夫とは幼なじみである。
クラスでね幼い頃の一夫の失敗談を披露して、一夫は恥ずかしくて仕方がない。
ある日、ふとした拍子に、二人で神社の階段から転げ落ちた。
気がつくと、入れ替わってしまっている。
原作「おれがあいつであいつがおれで」は、小六の設定だが、映画は思春期真っ只中の中三。
互いの戸惑いや恥じらいが、みずみずしくて素晴らしい。
一美役の小林聡美は、撮影当時、高校一年生だったと思う。
ショーツ一枚で、胸をあらわにして、恥ずかしかっただろうな。
しかし、その根性で、一流の女優に上り詰めた。
男女が入れ替わるシチュエーションの先駆けのような映画で、リメイクもされているが、この作品を超える物は無い。
アニメ「君の名は」は評価できるが。
「転校生」は、大人が観てもドキドキする作品である。
これを観てときめかないようなら、感性は干からびてしまっていると言えよう。