ブラジルの映画である。
リオ・デ・ジャネイロの中央駅で、ドーラは手紙の代筆をしていた。
ブラジルは、読み書きできない人が多い。
ドーラは、送料をもらって代筆するものの、書いた手紙は出さずに捨てていた。
ある日、幼い男の子を連れた母親が、代筆を頼みに来た。
出て行った夫に当てたものだ。
彼女は、その直後に事故で急死する。
残されたジョズエは、駅に寝泊まりするようになる。
見かねたドーラは、ジョズエを孤児院に連れて行った。
その後、友人から、そこは臓器を取り出して売っていると聞かされ、慌てて取り返しに行く。
連れ戻されたジョズエは、投函されていない父宛の手紙を見つけ出した。
ドーラは、ジョズエを連れて、彼の父に会いに行く。
という物語である。
汚れた街や、埃っぽい映像は、観ていて苦しくなる。
スリルやサスペンス、アクションなどは無いので、全体に退屈な作品ではある。
映画館で観たら、寝てしまうだろう。
しかし、こういう芸術的な作品も、たまに観ておくといい。
自分の感性の度合いを、チェックできるから。