ロバート・デ・ニーロ、メリル・ストリープ主演、アメリカの映画である。
主人公フランクは、マンハッタンで設計技師として働いている。
妻と幼い子供が二人の、幸せな一家だ。
クリスマスイブ、フランクは家族へのプレゼントを沢山買い込み、最後に本屋へ立ち寄った。
帰り際、出口の所でモリーとぶつかったことで、互いに買った本が入れ替わってしまう。
翌日、出勤中、二人は偶然、再会した。
こうして、お互いに惹かれあっていく。
モリーも結婚しているが、子供はなく、夫婦仲は良くない。
友人に対して、フランクへの恋心を打ち明けたりしている。
二人はデートを重ねるが、キスまで。
肉体関係には、進まない。
ぎこちない夫の態度から、フランクの妻は、夫の不倫に気付く。
フランクは正直に話すが、プラトニックであるこの方が、もっと悪いと怒ってしまう。
結局二人は別居、そして離婚だ。
モリーは、療養中の父親が亡くなり、精神的に落ち込んでいる。
そしてフランクは、テキサス州ヒューストンへの長期出張することになった。
出発の夜、モリーに電話し、逢いたいと告げるが、夫がそばにいるモリーは断るしかない。
電話を切った後、雨中を車で飛ばす。
しかし、踏切に引っかかってしまい、さらにエンストしてしまった。
邦画なら、この辺りがラストとなるだろう。
ハリウッド映画は、ここまででは売れない。
ラストはお楽しみということにして、日本人とアメリカ人の「感動・感傷のツボ」の違いが分かる作品だ。
今では、すっかりちょい悪親父役ばかりのロバート・デ・ニーロが、二枚目役を演じている。
モノクロのプリクラ、公衆電話などが、時代を感じさせる。
そういう作品だ。