イギリス・アメリカ合作の映画である。
20世紀初頭。
主人公ヒューゴは、パリ・モンパルナス駅の時計台で暮らす孤児だ。
生きるためにパンを万引きし、孤児を捕まえては孤児院に送り込む鉄道公安官から逃げる日々だが、時計を動かす役目もこなしている。
亡くなった父親は学芸員で、博物館の倉庫に眠っていた機械人形を持ち帰っていた。
二人して修理をしていたのだが、父は、火事で他界してしまう。
父の残した手帳を頼りに、一人で修理を続けていたが、部品を盗もうとした玩具屋で捕まってしまった。
玩具屋の親父は、ヒューゴの手帳を見るなり顔色が変わり、手帳を取り上げてしまう。
ヒューゴは、玩具屋の親父の後を付けて彼の家まで行き、彼の娘イザベルと出会う。
彼女が身につけていたペンダントが、機械人形を動かすキーだった。
何の前知識もなく観たので、この機械人形は、最初、アンドリューNDR114みたいに動くのかと思った。
これが人間のように動き、喋るファンタジーかと思った。
実際は、心温まる人間ドラマだ。
子供が観たら、喜びが少ないか、退屈するかもしれない。
しかし、何かを諦めてしまって後悔している人が観たら、もう一度挑戦してみるかと、奮い立つ作品である。