香港、フランス合作の映画である。
雨の日のマカオ。
夕食前にくつろぐ、両親と幼い子供二人が銃撃された。
かろうじて命が助かった母親の元に、フランシス・コステロと名乗る男が見舞いに来る。
彼女の父親だった。
彼女は彼に、夫と子供達の復讐を望む。
コステロは、偶然、三人組の殺し屋を見つけ、彼らに復讐の依頼をする。
その際、ポラロイドカメラで顔写真を撮り、名前を記入した。
彼の頭には、摘出できなかった銃弾が入っていて、記憶が消えていくからだ。
男達の情報網を駆使して、香港にいる仇を見つけ出し復讐する。
しかし、彼らも雇われた殺し屋だ。
雇い主を抹殺しない限り、復讐を果たしたことにはならない。
ところがコステロの記憶が薄らいできて、誰を殺すのかどころか、誰のために殺すのかも定かでなくなってきた。
ここから話が、意外な展開をしていく。
昨年末亡くなった、ジョニー・アリデーが主役のコステロを演じている。
チャールズ・ブロンソンみたいで、なかなか渋い。
少し、寂寥感が残る作品だ。