実話に基づいた、イギリスの映画である。
幼い頃から歌が好きで、教会の聖歌隊で歌い続けてきたポール・ポッツ。
特に、オペラが好きだった。
大人になり、地元のコンテストで優勝した賞金で、イタリアに留学する。
オペラ歌手としての基礎を学んでいたが、パヴァロッティに酷評されてしまう。
夢を諦め、ガールフレンドに連絡も出来ず、地元に引っ込んでしまう。
勇気を出して彼女に会いに行った事が切っ掛けで、結婚する。
再びオペラ歌手を目指すが、盲腸炎になったり、甲状腺に腫瘍が見付かったり、交通事故にあったりと、散々な日々が続く。
治療費が払えず、借金取りにおびえる日々だ。
そんな時、インターネットでオーディション番組の出演者募集広告を見付けた。
実際にポール・ポッツは、「ブリテンズ・ゴット・タレント」で優勝して、世界的なオペラ歌手になったのだ。
この映画では、歌を本人が吹き替えしている。
主演のジェームズ・コーデンは歌手でもあり、オペラの歌い方も練習して演技に望んでいる。
それでも、吹き替えを受け入れたのだから、懐の深いというか、度量の大きい役者だ。
ただ、歌は別として、台詞の日本語版吹き替えは「茶風林」だから、波平さんがちらついてしまった。