アメリカの映画である。
1998年、アメリカの権威ある政治雑誌「ニュー・リパプリック」の記者、スティーブン・グラスの記事捏造が、明るみに出た。
その史実に基づいて作られた作品である。
グラスは、面白い記事を書く大人気の記者だった。
ある日、少年ハッカーが大企業を脅迫したことが切っ掛けで、破格の条件でその企業に就職した、という記事を書いた。
題して、「ハッカー天国」。
畑違いの専門誌に出し抜かれたフォーブス・デジタル・ツールの編集長は、調査を始める。
すると、記事の中身全てが嘘だと分かった。
その少年も、会社も存在しないのだ。
グラスの上司は、グラスを問い詰めるが、のらりくらりと躱すだけ。
同僚達は、みな、グラスの味方だ。
しかし、ついに、それ以前の記事にも捏造があることを突き止める。
この映画は、何だかよく分からない。
グラスが、母校の生徒達の前で講義をしているシーンが、随所に挿入されている。
最後まで見ると、なんだ、そういうことか、となるが。
途中では、その意味を考えてしまって、疲れる。
事件を知っている人には、面白いのかも知れない。