キャスリーンは、小さな絵本専門店を経営している。
恋人と同棲しているが、インターネットで知り合った男性と、メールのやりとりをしている。
ある日、彼女の店の近くに大型書店が出来た。
カフェもついていて、値引きもする店だ。
この書店の御曹司ジョーは、金儲けのためだけに本を売っている嫌な奴だ。
しかし彼は、インターネットで知り合った女性とのメールのやりとりで、心を癒されている。
大型書店のせいで、キャスリーンの店の売り上げは激減する。
当然、2人の仲は悪い。
キャスリーンは、ジョーと出会って嫌な思いをしたことなどもメールして、相手の男性に慰めて貰ったり、アドバイスして貰ったり。
ジョーも、同じような具合だ。
互いにハンドルネームしか知らない相手だが、ネット上の会話ははずむ。
実は、キャスリーンとジョーは、互いにそれとは知らず、メールのやりとりをしていたのだ。
非常に良くできたコメディーである。
スマホでSNSという現代人からすれば、家でパソコンを使って、しかも電話回線でメールのやりとりというのは、その時代を知っている人でないと、イメージしづらいかもしれない。
もどかしさも時代なのだ、ということである。