イラン、イタリア、日本の合作の映画である。
舞台は、イラン・イラク戦争末期のイラン、山岳地帯だ。
空襲で学校を失った教師達が、大きな黒板を背負って、村々をまわっていた。
子供達に、読み書きや算数を教えるためだ。
黒板は、空襲の時に身を隠したり、着替えの時の衝立になったりと、文字を書く以外にも色々役立っている。
ただ、道を歩くのに、すれ違う人たちには邪魔になっている。
映画は、たんたんとしたものだ。
恋愛もあるが、残虐なシーンもある。
戦争の虚しさを描こうとしているのだろう。
困難な状況で、子供達に教育を施しても、飛行機の機銃掃射一回で全てが無に帰する。
やりきれない物語である。