リー・マービン主演、アメリカの映画である。
1930年代、世界恐慌の元、アメリカでも失業者が溢れていた。
その中で貨物列車に忍び込み、無賃乗車で移動する「ホーボー」と呼ばれる者達がいた。
これは、一度もばれることなく無賃乗車をし続けている男の物語だ。
オレゴン州を走る19号列車には、ジャックという鬼車掌がいた。
彼は、ホーボーを見付けると、手にしたハンマーで容赦なく叩き殺し、走る列車から投げ捨てる男だ。
この19号列車に、ただ一人、無賃乗車を成功させたのが主人公、エース・ナンバーワンである。
彼は「北国の帝王」とよばれ、ジャックでさえ一目置いていた。
彼が、また19号列車に乗り込んだとき、「北国の帝王」の座を狙うシガレットという若造が付いてきた。
この若造のせいで、エース達は列車から落とされてしまう。
しかし、策を巡らして、再び19号列車に乗り込むのに成功する。
そして、ジャックと対決する。
この作品は、理性を働かせて観てはいけない。
時代背景を知らなくても良い。
そのまま、男同士の意地の張り合いを楽しみたい。
男は、時に、つまらないことに命をかける生き物なのだ。