スペインの映画である。
舞台は、スペイン内戦終了直後、フランコの独裁が始まった頃の田舎の村。
主人公アナは、何でも信じてしまう女の子で、いつも姉にからかわれていた。
ある日、村に移動映画がやってきた。
「フランケンシュタイン」だった。
姉は、その映画も妹をからかう材料にした。
フランケンシュタインは精霊で、いつでも逢えるのだと。
信じたアナは、ある夜、こっそり抜け出して村はずれの廃墟に出掛けていく。
この映画は、独裁政治の最中に作られたもので、政権を批判したものと言われている。
映画人は時の政府を批判するものだが、独裁が相手となると命懸けだ。
出演者が、それぞれ「象徴」であるらしい。
しかし、よく解らない。
台詞も少ないし、少女のアップが、やたらに多い作品である。
エンタテイメントとして作られたものでないから、観て楽しい映画ではない。