ポーランドの映画である。
30代の裕福な夫婦は、仲睦まじく、週末はヨットで過ごす。
その日も、港に向けて車を走らせていた。
そこに一人の青年が飛び出してきて、夫の悪戯心からか見栄からか、青年を連れて行くことになった。
ヨットで乗り出すと、夫婦はてきぱきと仕事をこなし、青年は見ているだけ。
青年は、大きなナイフを持っていた。
「森で生きるためには必要だ」と。
ヨットの上では、食べ物を切り分けるくらいにしか役立たないが。
夫は、青年の若さに嫉妬心が出てきて、いじめ心や対抗心が燃えてくる。
ついには、ナイフを回って喧嘩になる。
ナイフが海に落ちたため、青年が飛び込むが、浮かんでこない。
夫婦も飛び込んで探すが、見付からない。
ヨットに戻って、互いに罵り合う。
夫は、怒りにまかせて泳ぎ去ってしまう。
それを見ていた青年が、ヨットに戻ってきた。
そこで二人は結ばれる。
安定した、いつもの場に、異物が入ってきて、緊張がもたらされる。
緊張が続く作品である。
疲労感が残る作品だ。