レイ・ブラッドベリ原作のSFである。
紙の使用が禁止され、本が無くなった未来の社会では、人々は思考力の乏しい愚民になってしまった。
テレビの映像でしか情報を得られないので、考えることがない。
たまに、本を持っている人が見つかると、当局から「ファイアマン」が派遣され、焼却してしまう。
主人公は、そのファイアマンを生業としていた。
彼は、本を焼きながらも、疑問を抱く。
そして、妻にそっくりで、本好きの女性と知り合い、読書にのめり込んでいく。
これがきっかけで殺人を犯し、犯罪者として逃げ回ることになった。
華氏451度は、紙が燃える温度である。
私は原作を先に読んでいたので、物語より、映画が制作された当時の人が考えていた未来のイメージの方に関心が向いてしまった。
液晶大画面とか、スマホとか、考えもつかなかったのだろうな。
現代は、過去の人が考えた未来よりも、時代が進んでいる。