captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

サムライせんせい

市川隼人主演、日本の映画である。

 

幕末。

 

土佐藩武市半平太は、いわれのない罪で捕われ、牢に入れられた。

 

長い獄中生活が続いたが、ある日、目を覚ますと、150年後の平成の時代にタイムスリップしていた。

 

そこがどこだかわからず、半平太は街を彷徨い歩いた。

 

彼は、ふと見つけたスーパーに入り、リンゴを手にした。

 

対応した店長に後て必ず代金を払うからと申し出ると、店長は、半平太の迫力に押されて、どうぞ、どうぞと言うしかなかった。

 

半平太が、公園のベンチでリンゴを食べている時、警官に職務質問をされた。

 

警官が彼の肩に手を置いた時、彼は、反射的に警官を投げ飛ばした。

 

そこに応援の警官が駆けつけて、追いかけっこが始まった。

 

なんとか逃げ切った半平太は、とある家の玄関先で倒れてしまった。

 

家主の老人がそれを見つけ、彼を介抱した。

 

目覚めた半平太に、老人は佐伯と名乗った。

 

風呂に入れてもらってサッパリした半平太は、佐伯に名前と素性を話した。

 

佐伯は年表を持ち出して、現代は、彼の生きていた時代の150年後だと教えた。

 

佐伯は、子供たちを集めて、自宅で学習塾を開いていた。

 

半平太は、恩返しも含めて、塾で先生をすることになった。

 

 

原作の小説とは、少し物語の流れが違っているが、こちらの方が面白いかもしれない。

 

勝手にしやがれ !! 黄金計画

哀川翔主演、日本の映画である。

 

雄次と耕作が依頼された仕事は、波多野という老人を探して連れてくるというものだた。

 

二人は難なく、老人ホームにいる波多野を見つけ出した。

 

車椅子に乗せて連れ出そうとしたとき、羽多野は急に駆け出した。

 

そして、倒れて、そのまま死んでしまった。

 

仕事を依頼した西と猫島は、怒って報酬を払わなかった。

 

波多野の遺品が老人ホームにあるから、それを金に変えたらどうかと先生にアドバイスされた二人は、早速取りに行った。

 

そこには、古いワーゲンがあり、ちゃんとエンジンがかかった。

 

しかし、すぐに故障してしまった。

 

これに夢を託す雄次が、修理に取り掛かるが、治らない。

 

そこに、波多野の孫だという女性が訪ねてきた。

 

律子という少女で、馴れ馴れしかった。

 

彼女には、人のものを売ってしまう癖があった。

 

二人のところに次の依頼が来た。

 

西と猫島が、今度は波多野の孫娘・律子を探せという。

 

訳ありだと考えた雄次は、律子のことは黙って、仕事を引き受けた。

 

家に帰って律子と話しているうちに、律子が宝の隠し場所を記した地図を持っていることがわかった。

 

さらに、生前、羽多野は西や猫島と組んで5000万円を強奪して隠したことがわかった。

 

 

気楽に観られるドタバタ喜劇である。

 

 

グリーンブック

アメリカの映画である。

 

1962年、ニューヨーク。

 

イタリア系のトニー・ヴァレロンガは、ナイトクラブ「コパカバーナ」の用心棒をしていた。

 

ヴァレロンガの発音が難しいので、彼はトニー・リップの愛称で呼ばれていた。

 

コパカバーナが改装することになり、トニーは仕事がなくなった。

 

彼には、妻ドロレスと二人の子供がいる。

 

家に帰ると、親戚が集まっていた。

 

ドロレスが、水道工事が終わった業者に飲み物を勧めていた。

 

業者が黒人だったため、親戚が見張りにきていたのだった。

 

黒人差別の強い時代である。

 

業者が帰った後、トニーは彼らが使ったコップをゴミ箱に捨てた。

 

友人が「ドクターが運転手を探している」と、電話をくれた。

 

トニーが指定された住所に出かけていくと、そこはカーネギーホールだった。

 

依頼者は、ホールの上の階に住んでいた。

 

彼は裕福な黒人男性ピアニストで、ドナルド・シャーリーという。

 

博士号を持っていたので、ドクターと呼ばれていた。

 

彼は、南部、しかもディープサウスへのコンサートツアーに出かけるという。

 

仕事は運転だけでなく、洗濯など、彼の身の回りの世話も含まれていた。

 

トニーは、断った。

 

ドナルドは、彼の家に電話して、ドロレスにも話した。

 

トニーは、引き受けた。

 

8週間の旅だ。

 

出発前、レコードレーベルの担当者が、トニーに「グリーンブック」を手渡した。

 

それは、黒人が泊まれる宿などを記したガイドブックだ。

 

ツアーは、ピアニストのドナルドの他に、チェロのオレグとベースのジョージが一緒だ。

 

オレグとジョージは白人である。

 

コンサート初日、トニーはドナルドのピアノに圧倒された。

 

 

この作品は、実話に基づいている。

 

全部良かった。

 

 

 

 

時空の旅人

日本のアニメーション映画である。

 

未来。

 

新暦392年、一人の少年がタイムマシーンに乗って、NEO TOKYOを脱出した。

 

現代。

 

高校生の早坂哲子は、下校時に、カメラマンである兄のロケ用マイクロバスに乗った。

 

兄がタバコを買いに出たとき、哲子に想いを寄せている山崎信夫と、友人の長谷川真一が彼女を見かけて、バスに乗り込んだ。

 

一人の少年が駆け出してきて、教師の北勉を突き飛ばし、バスに乗り込んだ。

 

少年は何か装置を取り付けて、作動させた。

 

少年を追ってきた北が乗り込んだとき、バスが光に包まれた。

 

哲子たちが質問しても、少年は答えないどころか、銃を向けた。

 

信夫が少年にタックルすると、取り付けた装置にぶつかってバスは止まった。

 

そこは、火の海だった。

 

少年がバスを運転して、火のないところまで逃げた。

 

そこは、1945年、東京大空襲の最中だった。

 

B-29が多数襲来し、地上では高射砲を撃っていた。

 

哲子らが高射砲に近づくと、指揮官に怪しまれ、斬りかかられた。

 

それで近くの神社まで逃げ、さらにマイクロバスまで戻って、装置のスイッチを入れた。

 

哲子は、少年に事情を聞いた。

 

彼は、アギノ・ジロといい、自分がいた時代が嫌になって過去に逃げてきたという。

 

しかし、乗っていたタイムマシーンが壊れたため、このバスを拝借したのだった。

 

そして、この装置は過去にしかタイムスリップできないという。

 

タイムトンネルから出たバスは、人気のない砂浜に着いた。

 

向こうに、小さな茶屋が見えた。

 

 

眉村卓原作のSFである。

 

主な登場人物が、みんな呑気だ。

 

 

 

 

 

 

アナコンダ 3

アメリカの映画である。

 

男たちに雇われた腕利きのハンターであるハーメットは、ジャングルでアナコンダを仕留めた。

 

アメリカの製薬会社ヴィクセル・ホーク社は、ジャングルの研究所で不老不死の薬を開発していた。

 

「不死の蘭」から抽出したエキスは、アナコンダ以外の動物には毒になった。

 

ケインズ教授とアマンダ・ベイズ博士は、蘭のDNAを組み替えて無毒にする実験をしていた。

 

施設には、2匹のアナコンダが飼われている。

 

開発した新種の蘭から抽出したエキスを投与されたアナコンダは、通常よりも大きく育ち、18メートルにもなっていた。

 

ある日、マードック会長が視察に訪れた。

 

彼は、よく見ようとアナコンダをライトで照らした。

 

すると、アナコンダは突然暴れ出し、強化ガラスの檻を破って出てきた。

 

研究所の人々を殺戮した後、2匹は施設の外へ出て行った。

 

施設の責任者ピンガスは、アナコンダを捕獲するためにハーメットとハンターたちを呼び寄せた。

 

 

回を追うごとに、安っぽくなってきている。

 

B級映画のシリーズは、こんなものだ。

 

 

 

 

 

 

アナコンダ 2

アメリカの映画である。

 

ニューヨークの細胞研究所で、不老不死につながるものが発見された。

 

それは「ブラッド・オーキッド」という蘭の抽出物で、細胞を活性化する効能があった。

 

ブラッド・オーキッド、別名「不死の蘭」は、7年に一度花が咲く。

 

その花が咲いているうちに、採取しなければならない。

 

花は半年間咲いているが、今回は、後2週間で終わる。

 

ジャック・バイロン医師をリーダーとしたチームが、ボルネオ島に向かった。

 

現地は雨季で、川が増水していた。

 

船主たちが皆断る中、通称ジン・スーン、本名ビル・ジョンソンという男が、船を出してくれた。

 

彼の船は古いが、大きい。

 

しかし、増水した川の流れが急で、研究員のゲイル・スターンが落ちてしまった。

 

そこにワニが近づいてきた。

 

すくざまビルが飛び込み、ワニと格闘して、これを倒した。

 

ビルはかつて、特殊部隊に所属していたのだった。

 

川の流れが早く、これ以上は危険だから中止する様、ビルが申し出た。

 

リーダーのジャックは大金を積んで、ビルを納得させ、先に進ませた。

 

やがて舵が壊れ、滝に落ちて船は沈没した。

 

一行は、歩いてジャングルを進まざるを得なくなった。

 

ビルが先頭に立って、ジャングルを切り拓きながら進んだ。

 

最後尾にいた医師のベン・ダグラスが、巨大なアナコンダに捕食された。

 

 

前作「アナコンダ」に比べると、はるかに劣る。

 

駄作である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、バトンは渡された

永野芽郁主演、日本の映画である。

 

高校三年生の森宮優子は、どんなに辛い時でも笑顔でいることにしていた。

 

それが、同級生の女子に不評で、「男をたぶらかしているのだ」みたいなことを言われたりもする。

 

そんな時も優子は、心配してくれてありがとうと、笑顔で答えていた。

 

そんな優子は、卒業式の合唱でのピアノ演奏を押し付けられた。

 

小学生の「みいたん」は、友達にチョコレートを分けてあげる優しい子だ。

 

母は亡くなっていて、シングルファーザーの父・水戸秀平は、チョコレート工場で働いている。

 

母がいなくて寂しいみいたんは、秀平に母と一緒に映った写真を見せてもらった。

 

ある日、みいたんが帰宅すると、部屋が綺麗に飾られていた。

 

父が再婚して、新しい母ができたのだ。

 

彼女は梨花といい、みいたんは、とても大切にしてもらった。

 

だが、幸せだった日々は、長くは続かなかった。

 

父が会社を辞めて、ブラジルでチョコレートを作ると言い出したのだ。

 

揉めた挙句、秀平は一人でブラジルに行き、みいたんは梨花に引き取られる形になった。

 

父に会いたいみいたんは、何度も手紙を書いたが、返事は一度も来なかった。

 

雨の日、みいたんは誰かがピアノを弾いているのを聞いて、自分も習いたくなった。

 

それを聞いた梨花は、金持ちの泉ヶ原茂雄と再婚した。

 

茂雄は妻を亡くしていて、自宅には妻が弾いていたグランドピアノがあった。

 

森宮優子は、義父と二人暮らしだ。

 

義父の森宮壮介は、優子をとても大切にしている。

 

優子が、卒業式にピアノを弾くことになったと話すと、ピアノを買って、防音室のある家に引っ越そうと言い出すくらいだ。

 

優子は、別のクラスの早瀬賢人が弾くピアノに圧倒された。

 

 

この作品は、ちょっとしたトリックが仕掛けられていて、ちょっと感動した。

 

伏線がきちんと回収されている。

 

良い作品であり、原作の小説を読みたくなった。