captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

青い珊瑚礁

ブルック・シールズ主演、アメリカの映画である。

 

アーサー・レストレンジは、8歳の息子リチャードと7歳の姪エメラインとともに、帆船で太平洋を航海していた。

 

ある日、船が火事になり、リチャードとエメラインは料理人のパディ・パトンに連れられて、小舟で避難した。

 

その後、帆船は爆発して沈没し、別の小舟に乗り込んだアーサーとは、濃霧のために逸れてしまった。

 

翌朝、三人の前に島が現れた。

 

上陸すると、骸骨が転がっていて、ラム酒の樽があった。

 

三人は別の場所に移動して、家を建てた。

 

リチャードとエメラインは、パディから縄の結び方や眠ってしまう毒のある赤い実など、生きていくのに必要な知識を教えてもらった。

 

パディは、二人に島の反対側は危険だから、決して近づいてはならないと忠告した。

 

朝、パディが浜辺で死んでいた。

 

ラム酒を飲んで海に入ったからだ。

 

その後、幼い二人は助け合いながら成長し、思春期を迎えた。

 

 

この作品は、おとぎ話のようなものだ。

 

映像が、美しい。

 

 

 

ガリレオ 禁断の魔術

福山雅治主演、日本の映画である。

 

帝都大学准教授湯川学は、学生たちと竜巻の実験をしている。

 

休憩中に、高校の後輩であり旧知の古芝伸吾が、彼を訪ねてきた。

 

伸吾はこの春、帝都大学医学部に入学したのだった。

 

てっきり科学者の道を歩むと思っていた湯川にとって、伸吾が医学部に入ったのは意外だった。

 

湯川の実験を見せてもらった後、湯川と再会した喜びを伝えるため、伸吾は姉に電話した。

 

すると、警察の人間が出た。

 

5ヶ月後。

 

フリーライターの長岡修が、自宅で殺害されているのが見つかった。

 

彼は、後頭部をガラスの灰皿で殴打されていた。

 

現場に残されたメモリーカードから、長岡は、茨城県光原市に計画されている科学技術施設建設に反対していたことが分かった。

 

その施設は、元文部科学大臣の代議士大賀仁策が、進めているものだった。

 

カードには、不思議な爆破の映像があった。

 

草薙俊平刑事は、大学時代からの友人湯川を訪ね、映像を見せた。

 

湯川は、草薙の質問に答えながらも、何かを隠している様子だ。

 

その後湯川は大学の事務を訪ねて、古芝が5月に自主退学していることを知った。

 

 

テレビシリーズの新作映画バージョンである。

 

この作品が初めてでも、理解できる。

 

警察のリアリティが乏しい。

 

笑いを取りに行く意図が、理解できない。

 

 

ロンドン・ヒート

イギリスの映画である。

 

ロンドン警視庁犯罪捜査部特別捜査隊、通称スウィーニー。

 

とある倉庫に強盗団か押し入った。

 

強盗は銃で作業員を脅し、保管してあったゴールドコインなどを車に積み込んだ。

 

そこに、スウィーニーが突入してきた。

 

彼らは、銃の他に野球のバットなども使って、荒っぽく取り締まる。

 

現場を無茶苦茶にしながらも、犯人を全員逮捕した。

 

リーダーのジャック・リーガンは、情報屋から事前に強盗の計画を仕入れていたのだった。

 

ジャックは、現場でくすねたコインを情報屋に手渡して、別の情報を得た。

 

それによると、トラファルガー広場の前にある小さな銀行に、強盗が入るという。

 

ジャックは、部下を連れて銀行を訪れ、セキュリティシステムのチェックをした。

 

宝石店が襲われ、居合わせた女性客が殺された。

 

防犯カメラには、犯人が店を出ていく時に、一旦戻って女性の頭を撃つ様子が映っていた。

 

金庫の爆破方法から、フランシス・アレンが容疑者として浮上した。

 

スウィーニーは彼を逮捕したが、決定的な証拠はなかった。

 

拘束できるのは、24時間だけだ。

 

ジャックは、犠牲者の家を訪れた。

 

 

この作品は、カーチェイスと銃撃戦が面白い。

 

小太りだがパワフルな中年ジャック・リーガンが、なかなか魅力的だ。

霧の中の風景

ギリシャ、フランス、イタリア合作の映画である。

 

アテネに住む12歳の少女ヴーラと5歳の弟アレクサンドロスは、父親の顔も名前も知らずに育った。

 

母が、父はドイツにいるというので、二人は毎晩アテネ駅に行くが、列車に乗る勇気はなかった。

 

ある冬の日、二人は思い切って列車に飛び乗った。

 

切符も持たずに乗ったため、二人はデッキで身を寄せ合って眠った。

 

車掌が二人を見つけて、途中の駅で降ろした。

 

二人が伯父に会いに行くところだと駅長に言ったので、警官に引き渡された。

 

警官は二人を、伯父が勤めている工場に連れて行った。

 

伯父は、「二人は私生児であり、父親はいない」と警官に告げた。

 

それを聞いてしまったヴーラは、傷ついた。

 

その後、二人は警察署に連れて行かれたが、逃げ出して旅を続けた。

 

山道を歩いていると、バスが通りかかった。

 

それは旅芸人の一座が乗っているもので、二人はそれに乗せてもらった。

 

 

この作品は、全体に陰鬱で、重苦しい。

 

二人の子供にとっては、あまりにも過酷な旅だ。

オーバー・ザ・ムーン

ダイアン・レイン主演、アメリカの映画である。

 

1969年、夏。

 

ユダヤ人のマーティー・カントロウィッツは、毎年、家族とともにキャンプを楽しんでいる。

 

今年も、妻パール、娘アリソン、息子ダニエル、そして母のリリアンを伴って、キャンプ場にやってきた。

 

パールは10代でアリソンを産んで以来、自由な生活が送れないことを不満に思っている。

 

数日後、テレビの修理人をしているマーティーは、仕事が忙しいので、一旦ニュー・ヨークに戻った。

 

キャンプ場に、ウォーカー・ジェロームという男性が、洋服を売りにきた。

 

ウォーカーがダニエルと話したことがきっかけで、パールは洋服を試着し、彼の連絡先を教えてもらった。

 

パールは、ときめいたのだ。

 

マーティーは戻ってきたが、仕事が忙しくて、すぐに引き返してしまった。

 

欲求が限界に達し、パールはウォーカーに電話した。

 

7月20日、アポロ11号が月面着陸に成功した。

 

このシーンをテレビで見ながら、二人は愛し合った。

 

その後も、二人は密会を続けた。

 

母のリリアンが、そのことに気づいてしまった。

 

 

10代で結婚して、変化の乏しい日々を過ごしていたら、そうなるのだろうなと、納得できる作品だ。

 

原題は「A Walk on the Moon」で、これはアームストロング船長が月面を歩いているシーンをバックに、二人が愛し合っているところからのものである。

 

邦題の「オーバー・ザ・ムーン」では、意味がわからない。

 

月を超えて、どこに行くのだ。

 

スタローンの「オーバー・ザ・トップ」を真似たのか。

突然炎のごとく

フランスの映画である。

 

オーストリア人青年ジュールは、パリのモンパルナスで、フランス人青年ジムと知り合った。

 

二人とも文学が好きで、すぐに打ち解けた。

 

二人は常に一緒にいた。

 

ジムは女にモテるが、ジュールはなかなか良い女性に巡り会えなかった。

 

ある日、二人はジュールの友人アルベールの家の幻燈会に行った。

 

幻燈に映し出されたのは、アドリア海の島にある女神の石像だった。

 

それに魅了された二人は、早速、島を訪れた。

 

そこで、カトリーヌという女性と出逢った。

 

彼女は、女神の石像にそっくりだった。

 

三人は仲良くなった。

 

カトリーヌは、自由奔放な女性だ。

 

三人で芝居を見た後、ジュールとジムが芝居について話し込んでしまって放っておかれたカトリーヌは、いきなりセーヌ川に飛び込んだ。

 

川から上がったカトリーヌは、次の日にジムと会う約束をした。

 

翌日、ジムは待ちぼうけ。

 

彼が待ちくたびれて帰った後、カトリーヌが現れた。

 

翌朝、ジュールはジムに、カトリーヌとの結婚が決まったと電話した。

 

第一次世界大戦が始まった。

 

ジュールとジムは、それぞれの国の兵士として出征した。

 

カトリーヌに娘が生まれた。

 

 

モノクロの作品である。

 

フランス人の価値観が学べる。

 

 

 

ビフォア・サンセット

イーサン・ホーク主演、アメリカの映画である。

 

半年後の再会を約束し、ウィーンの駅のホームで別れて9年が経った。

 

アメリカ人の青年ジェシー・ウォレスは、あの日のことを描いた小説「This Time」で、作家になっていた。

 

ジェシーは、小説のプロモーションのために、パリの有名書店を訪れた。

 

彼は、インタビューを受けている時、壁に寄り掛かって微笑んでいる女性に気づいた。

 

再会を約束したまま果たせなかったセリーヌだ。

 

彼女は、彼が来ることを知って会いに来たのだった。

 

ジェシーは、彼女に声をかけた。

 

しかし、ニューヨークへ帰る飛行機の時間が迫っている。

 

残された時間は85分しかなかった。

 

少しでも一緒にいたいジェシーは、セリーヌと一緒に街に繰り出した。

 

セリーヌは彼に、あれから半年後にウィーンに来たのか尋ねた。

 

セリーヌは、ちょうど祖母の葬儀が重なってしまって、約束を果たせなかった。

 

ジェシーは約束通りウィーンに行ったが、待ちぼうけになり、振られたと思い込んだのだった。

 

その後ジェシーは結婚して4歳の子供がいるが、夫婦仲は良くないことを話した。

 

セリーヌは、現在、報道写真家の恋人がいるが、しっくり行っておらず、ジェシーへの想いがあることを仄めかせた。

 

 

この作品は、「恋人までの距離」の続編である。

 

前作と同様に、会話主体でストーリーが進んでいく。

 

いい作品だ。