captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

インクレディブル・ハルク

アメリカの映画である。

 

天才的物理学者ブルース・バナーは、アメリカ陸軍スーパーソルジャー研究開発に参加していた。

 

そして、自ら実験台になり、大量の放射線を浴びてしまう。

 

すると彼は、緑の巨人になり暴れ出した。

 

彼は、研究所にいたロス将軍やその娘であり恋人のベティにも傷を負わせ、逃走した。

 

ブルースは、南米に逃げた。

 

彼は、脈拍が200を超えると変身してしまう。

 

そこで彼は、武道家に指導を仰ぎ、感情をコントロールする修行を始めた。

 

同時に、元の体に戻る研究も始めるが、なかなか、うまくいかない。

 

ブルースは、ジュース工場で働いていた。

 

ある日、機械を修理している時に怪我をして、彼の血液が製品に混入してしまった。

 

ジュースは、アメリカにも輸出される。

 

アメリカで、ガンマ線汚染の疑いがある人が出た。

 

発生源を辿った米軍は、ついに、ブルースがいる場所を特定した。

 

ロス将軍は、優秀な兵士ブロンスキー率いる特殊部隊を派遣した。

 

特殊部隊の襲撃を察知したブルースは、いち早く逃げ出した。

 

しかし、運悪く、職場の同僚たちとぶつかり、暴行を受ける。

 

ブルースは、心拍数を抑えきれなくなった。

 

「超人になって、悪い奴らをやっつける」という、単純な物語ではない。

 

主人公の葛藤が、強く伝わってくる。

 

 

いつか晴れた日に

エマ・トンプソン脚本、主演、イギリス・アメリカ合作の映画である。

 

19世紀のイギリス。

 

貴族のダッシュウッド氏が亡くなった。

 

彼には妻と3人の娘がいたが、当時は、男にしか相続権がなかった。

 

彼と前妻との間に生まれた息子ジョンが、全財産を相続した。

 

ダッシュウッド氏は、生前ジョンに、妻と娘の世話を頼んでいた。

 

しかし、ジョンの妻ファニーの入れ知恵で、彼女たちには、年に僅か500ポンドしか渡されないことになった。

 

ジョンとファニーが屋敷に移ってきて、彼女たちは転居先が決まるまで、肩身の狭い日々を過ごした。

 

ある日、ファニーの弟エドワードが訪ねてきた。

 

謙虚で誠実なエドワードに、長女エリノワは強く惹かれた。

 

エトワードも、エリノワを好きになった。

 

しかし、3人は叔父のミドルトン卿が所有する別荘に転居が決まり、また、エドワードは母親に呼び出されてロンドンへ行ってしまった。

 

二人は、互いに想いを伝えられないままだった。

 

新しい生活を始めた彼女たちのところに、ミドルトン卿の知人であるブランドン大佐が訪ねてきた。

 

彼は、次女マリアンヌに一目惚れした。

 

しかしマリアンヌは、歳の離れた大佐に全く興味がなく、貴族の青年ウィロビーと付き合い始めた。

 

ウイロビーが、突然、ロンドンに去ってしまった。

 

また、エリノアが心を寄せているエドワードに、秘密の婚約者がいることがわかった。

 

エリノアとマリアンヌは、ひどく落ち込んだ。

 

ミドルトン卿の義母は、二人をロンドンへ連れて行くことにした。

 

この作品は、盛り上がりに欠けるが、心に残る。

 

しばらくすると、また、見たくなる。

 

誠実なエドワードをヒュー・グラント、奔放なマリアンヌをケイト・ウインスレットが演じている。

 

ウルヴァリン : X-MEN ZERO

ヒュー・ジャックマン主演、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ合作の映画である。

 

1845年、カナダ。

 

病弱な少年ジェームズ・ハウレットが、風邪で寝込んでいた。

 

ベッドのそばに、父ジョンと、見舞いに来た友人ビクターがいる。

 

母とビクターの父トーマスが言い争う声が、外から聞こえてきた。

 

心配になったジョンとビクターが見に行く。

 

しばらくして、銃声がした。

 

ジェームズが駆けつけると、ジョンが撃たれて倒れており、トーマスが銃を手にしていた。

 

怒り狂ったジェームズの拳から、鉤爪が生えてきた。

 

そして彼は、鉤爪でトーマスを突き刺した。

 

トーマスは死に際に、自分が本当の父親だと告げた。

 

混乱したジェームズは、その場から飛び出していった。

 

ビクターが追う。

 

ビクターはジェームズに、自分は兄であり、自分たちはミュータントであることを話した。

 

それから100年以上、二人は兵士として戦場を渡り歩いた。

 

その間に、ビクターは、だんだん凶暴になっていき、ついに上官を殺してしまった。

 

ジェームズも捕らえられ、二人とも銃殺刑になった。

 

ところが、ミュータントである二人は、撃たれても死なない。

 

牢屋に放り込まれているところに、ウィリアム・ストライカー少佐が訪れた。

 

彼は、ミュータント特殊部隊「チームX」を結成するという。

 

この作品は、緻密に作り上げられている。

 

格闘シーンは、とても迫力がある。

 

ウルヴァリン誕生を知ることができる作品だ。

 

 

 

 

裏窓

ジェームズ・スチュアートグレース・ケリー主演、アメリカの映画である。

 

カメラマンのジェフは、自動車レースの撮影中、誤って左足を骨折した。

 

彼は、ギプスが取れるまで7週間、不便な生活を強いられている。

 

部屋から出られないジェフの楽しみは、向かいのアパートを覗くことだ。

 

この時代、プライバシーを気にすることは少なく、皆、窓を開けっ放して生活していた。

 

退屈なジェフは、向かいの人物に、それぞれあだ名をつけて観察した。

 

カメラの望遠レンズを覗くと、部屋の中の細々したものまで見ることができた。

 

訪問してくれる看護師のステラに、覗きを止めるように言われるが、面白くてやめられない。

 

また、恋人のリザは、彼と結婚したがっていた。

 

彼女は成功したモデルだが、ジェフは金の無いカメラマンだ。

 

ジェフは、結婚してもうまく行かないと考えていた。

 

ある夜、ふと目を覚まして向かいのアパートを除くと、「サラリーマン」とあだ名をつけた男が、外出するところだった。

 

夜中の1時55分だ。

 

男は2時35分に戻ってきて、またすぐに出て行った。

 

翌日から、奥さんの姿が見えなくなった。

 

観察を続けていると、男が、包丁や鋸を取り出すところが見えた。

 

ジェフはリザに、奥さんは男に殺されたのではないかと話すが、リザは信じない。

 

ところが、男がトランクを持って出かけるのをみて、不信感が出てきた。

 

動けないジェフは、リザに男の部屋を探らせた。

 

この作品は、アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作である。

 

殺人があったことを匂わせているだけで、殺しのシーンは出てこない。

 

グレース・ケリーが、とても綺麗だ。

 

 

エル・スール

スペイン、フランス合作の映画である。

 

エストレーリャが15歳の時、父アグスティンが自殺した。

 

アグスティンが行方不明になった日、枕の下に父の振り子があるのに気づいた彼女は、父は、もう帰らないのだと思ったのだった。

 

エストレーリャの回想が続く。

 

スペイン内戦の後、一家はスペイン北部へ引っ越した。

 

「かもめの家」と名付けた一軒家に、両親とエストレーリャの3人で暮らし始めた。

 

父は、医師の資格を持っていた。

 

また、時々、振り子を使ってダウジングをしていた。

 

そして、周囲の人たちから、とても尊敬されていた。

 

エストレーリャは、そんな父が大好きだった。

 

教師をしていた母は、内戦後に教職を追われ、専業主婦をしている。

 

雪の降る日、母は本を読み聞かせながら、エストレーリャに「南の方では雪は降らない」と教えてくれた。

 

南には、父の実家があった。

 

エストレーリャは、絵葉書を見ながら、南の地方への憧れを抱いた。

 

彼女は、8歳になった。

 

彼女の初聖体受領の日、父アグスティンの母ドナと乳母が、お祝いに来た。

 

乳母はエストレーリャに、父と祖父の確執について語った。

 

翌朝、儀式のためにエストレーリャは衣装に着替えた。

 

その時父は、森に向かって猟銃を撃っていた。

 

この作品は、心に染みる。

 

父と娘の物語だ。

 

 

 

 

 

映画に愛を込めて アメリカの夜

フランスの映画である。

 

ニースの撮影所では、映画「パメラを紹介します」の撮影が始まっていた。

 

これは、父が息子の嫁と駆け落ちする話だ。

 

嫁役のハリウッド女優ジュリーの到着が遅れていて、彼女がいないシーンから撮影されている。

 

この日は、息子が父に平手打ちをするシーンの撮影だ。

 

セットが完成し、大勢のエキストラも準備している。

 

監督は、スタッフの質問に答えたり、指示を出したり、忙しい。

 

息子役のアルフォンスと父役のアレキサンドルは、何度もリハーサルを繰り返していた。

 

アレクサンドルは、自分の妻を演じているセブリーヌに挨拶に行った。

 

セブリーヌは息子のことで悩んでいて、アル中になっている。

 

そのため、台詞覚えが悪く、あちこちにカンペを貼り付けなければならなかった。

 

これも、監督の悩みの一つだ。

 

スタッフは、撮影所近くのホテルに滞在している。

 

アルフォンスは、恋人リリアンと同室だ。

 

女性経験の乏しいアルフォンスは、リリアンにプロポーズした。

 

その気のないリリアンは、軽く流す。

 

それなのに、受け入れられたと信じたアルフォンスは、監督に結婚式の介添人を頼んだ。

 

監督はリリアンに「おめでとう」を言うが、リリアンは変な顔をする。

 

アメリカの事務所から、ジェリーの到着が先になると連絡が来た。

 

金と時間をかけて撮影した群衆シーンのネガがダメになったと、知らせが入った。

 

リリアンが、スタッフの一人と駆け落ちして出て行ってしまい、アルフォンスはひどく落ち込んだ。

 

次から次へとトラブルに見舞われながらも、監督は、情熱を持って撮影を続けていく。

 

ドキュメンタリー風で、映画撮影の裏側を垣間見ることができて、面白い作品だ。

この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説

日本のアニメーション映画である。

 

引きこもりの高校生、佐藤和真は事故で死亡して、天国へいかずに異世界に転生した。

 

そのとき彼は、女神アクアを道連れにした。

 

この世界でカズマは、冒険者として生きていく。

 

そこで、爆裂魔法が得意な魔術師めぐみん、上級クルセイダーのダクネスらとパーティーを組んだ。

 

その日、めぐみんの爆裂魔法で街に甚大な被害を出して、カズマは落ち込んでいた。

 

そこへ、めぐみんの友達で、紅魔族のゆんゆんがやってきて、いきなり「カズマの子供が欲しい」と言い出した。

 

父からの手紙に、紅魔の里が魔族の襲われて滅亡寸前、族長の娘ゆんゆんの息子が勇者となって魔王を倒す・・・、と書いてある。

 

が、後半は、小説家志望の友人が創作したものだった。

 

カズマたちは、紅魔の里に行った。

 

ゆんゆんの父は元気にしていて、里にゴブリンが押し寄せるも、紅魔族が圧倒的に強かった。

 

やることもないので、カズマたちはめぐみんの実家を訪れた。

 

彼らの前に、魔王族の幹部シルビアが現れた。

 

この作品は、テレビアニメ「この素晴らしい世界に祝福を!」のシーズン2の後に続くものだ。

 

登場人物の素性や背景を知らなくても、楽しめる。

 

ギャグや下ネタも満載で、子供に見せてもいいのだろうかと、少し心配になる。

 

あくまてせも、他愛のないものだが。