日本の映画である。
1979年。
栃木県の田舎町。
主人公「ママチャリ」 たち高校生グループは、他愛のない悪戯に明け暮れていた。
この街に、新しい駐在さんが赴任してきた。
ある日、グループのメンバー西条が、原付バイクに乗っている時、スピード違反で捕まり停学になった。
交通量が少なく、見通しの良い直線の下り坂で、ついスピードが出てしまう。
西条は、仕返ししたくて仕方がない。
悪戯グループのメンバーは知恵を絞り、「自転車なら免許がないから捕まらない」 との結論に達した。
そして、ネズミ取りをしている日、自転車で集合したみんなは、通りかかった車と同時に、坂道を駈け降りた。
最初は見逃した駐在さんも、ついに堪忍袋の緒が切れた。
応援を頼んで彼らを捕まえ、「自転車は軽車両だから、スピード違反は成立するのだ」 と説教した。
次にママチャリ達は、「計測器は金属に反応するんじゃないか」 ということで、それぞれ金属製のものを持って、歩いて坂を下った。
測定器に表示された数字は、時速4キロ。
駐在さんは、彼らを捕まえて説教する。
この後も、悪戯は続く。
そんなある日、作戦会議のために、彼らは喫茶店に入った。
そこでウエイトレスをしている加奈子に、ママチャリは一目惚れした。
次の作戦は、駐在所にエロ本を置いてくる、というものだ。
加奈子への告白を賭けて、ママチャリか1人で留守の駐在所に忍び込む。
そこに、加奈子が入ってきた。
駐在さんも一緒だ。
加奈子は、駐在さんの妻だったのだ。
初めのうちは、次々に繰出される悪戯が、アイデアに富んでいて面白い。
身体を張っての悪戯は、懐かしくもある。