豊川悦司主演、日本の映画である。
江戸時代。
東北の小さな海坂藩、藩主右京太夫は側室の連子に入れあげて、贅沢三昧。
藩の財政は、火の車だ。
そんな折、藩士・物頭の兼見三左ェ門が、大勢がいる中で連子を刺殺した。
打ち首覚悟の上でのことだったが、極めて軽い沙汰で済んだ。
言い渡されたのは、役職を解かれた上で禄高の半減、そして1年間の閉門だった。
1年の間、兼見の亡き妻の姪、里尾が彼の世話をしていた。
1年後、許された兼見は、客人に会うこともなく、藩の領内を歩いて回った。
2年経ち、禄高を増額され、近習頭取の役を与えられた。
これは、中老・津田の思惑だ。
剣の達人である兼見が、必要だったのだ。
この作品は、時間が前後して、ややこしい。
知識を持たないで観ると、かなり混乱するだろう。
そこが、監督の狙いなのかどうかは、知らないが。
邦画は、時代劇の方が台詞が丁寧で、いい。