日本の映画である。
十九世紀の末、ロシアが南下して、満州から朝鮮半島に触手を伸ばしてきた。
これを阻止するためには、ロシアと戦争するしかない。
しかし、維新間もない日本にとって、ロシアはあまりにも強大だった。
政府が回線に傾いていく中、伊藤博文は戦争回避に奔走していた。
世間でも、開戦派と戦争反対派の対立が、激化していた。
ある日、反対派である平民社の松尾佐知が、興奮した民衆に殴られそうになった。
通りかかった古賀武志が、彼女を救った。
1904年、日本はロシアとの戦争に踏み切った。
そんな中でも、神田のニコライ堂では、ロシア人司祭によるロシア語講座が開かれていた。
そこで、佐知と武志が再会し、愛し合うようになる。
しかし、武志は出征することになる。
後半の戦闘シーンは、凄まじい。
痛みが伝わってくる。
二百三高地の戦いは、史実だ。
愚かな作戦で、日本軍は、多くの犠牲者を出したのだ。