アメリカの映画である。
ヒッチコックは、次回作として小説サイコを映画化しようと思った。
しかし、周囲の者達は反対する。
パラマウントのバーニー・バラバンにも、出資を断られた。
それでもヒッチコックは、何とか資金を捻出して撮影に入った。
まず、結末が漏れないように、全米の小説「サイコ」 を買い占めた。
撮影はトラブル続きで、ヒッチコックはサイコの主人公エド・ゲインの幻覚を見る。
ついには倒れてしまう。
アルマは、脚本家ウッドフィールド・クックと食事をして、別荘に行ったのだ。
共同執筆のためなのだが、ヒッチコックは浮気を疑ったのだった。
看病してくれたアルマにそのこと指摘すると、逆に、30年間、今までどれだけ我慢してきたかを突きつけられた。
ヒッチコックは、言い返すことができなかった。
サイコ制作の舞台裏を描いた作品だ。
「名作は、苦難の上に成り立つものなのだ」、と言いたいのだろう。