吉永小百合主演、日本の映画である。
埼玉県川口市は、町工場が多くある街だ。
中学3年生の石黒ジュンは、明るく元気で活発な少女である。
弟が2人いる。
父・辰五郎は鉄工職人だが、工場が買収されたのを機に、解雇された。
その日、石黒家では4人目の子供が生まれた。
ジュンは、修学旅行を諦めて、受験勉強を頑張っていた。
友達の紹介で、パチンコ屋でアルバイトをして、少し稼いでいる。
父が再就職し、また、補助金が出て、ジュンは修学旅行に行けるようになった。
旅行出発の当日、父が仕事を辞めてきたという。
職人気質の父は、新しいシステムに馴染めなかったのだ。
家を出たジュンは、駅に向かわなかった。
夕方、修学旅行に行かなかった別の友人と会い、ダンスホールへいく。
そこには、ヤクザの子分達がたむろしていて、ジュン達の飲み物に睡眠薬を入れた。
眠り込んだジュンを、子分達は店の二階に担ぎ込んだ。
モノクロの作品である。
吉永小百合のための、青春映画だ。