ゼンデル・ワシントン主演、アメリカの映画である。
最後の戦争が終わった後、世界は荒廃していた。
大量に降り注ぐ紫外線により、一部の人は地下に逃げたが、大半の人類は死んだ。
1年後、地上に戻った人々は、残っているものを奪い合っていた。
イーライは、戦後30年間、西に向かって歩き続けている。
彼は、ある街にたどり着いた。
水を注文していると、男がイチャモンをつけてきたので、叩きのめした。
すると、大勢が武器を持って彼を取り囲んだ。
彼は、強い。
瞬く間に、全員を殺した。
そこに、街のボス、カーネギーが登場する。
街を支配しているカーネギーは、聖書を求めていた。
戦争の原因になったとして、聖書は全て焼き払われてしまったのだ。
しかし、世界を支配するには、もってこいの本である。
カーネギーは、イーライを懐柔しようとした。
仕方なくイーライは、一晩、泊まることにした。
その夜、若い娘ソラーラが、イーライの相手をするように、差し向けられた。
イーライには、その気はない。
「食事をしよう。」 と、向かい合わせでテーブルに着く。
イーライは、食前の祈りを始めた。
翌朝、カーネギーの元に戻ったソラーラは、母との食事の際、祈りを始めた。
それを見たカーネギーは、イーライが聖書を持っていることに気付く。
直ちに部屋に踏み込むが、イーライは、既に出発していた。
この映画は、緊張と弛緩のタイミングが、絶妙に配置されている。
映画制作を志す人には、良い教科書になる。