日本の映画である。
怪奇小説家である「私」 の所に、久保さんという女性から手紙が届いた。
住んでいるマンションの和室から、箒で畳を掃くような音がするらしい。
次に来た手紙では、和服の帯のようなものが見えたという。
久保さんは、首をつった女性が揺れていて、ほどけた帯が畳をこすっているイメージをしていた。
「私」 は、以前に同じような手紙を受け取ったことを思いだし、調べてみると同じマンションだった。
小さな女の子が天井を見つめながら、ぬいぐるみの首にヒモを付けてブランコさせているというものだった。
しかし、全く別の部屋だ。
不動産屋の話では、このマンションでの自殺や死亡事故、殺人事件は無いという。
半年後、久保さんの部屋に以前住んでいた男性が、引っ越し先で自殺していたことが分かった。
久保さんは、土地に因縁があるのではと考え、「私」 と一緒に調査することになった。
このマンションが建つ前に、ここにあった家について、聞き込みを開始した。
怪奇小説家の平岡や心霊マニアの三澤を巻き込んで、話は九州の炭鉱火災事故まで遡る。
全体に画質を暗くして、おどろおどろしさを演出していることに、姑息さを感じる。
洋画のホラーは、明と暗がはっきりしていて、恐怖シーンの衝撃が大きい。
この作品では、全体に暗くて重い。
抑揚が少ないので、ショックを受けないで観ることが出来る。
だから、つまらない。