クリント・イーストウッド監督、主演、アメリカの映画である。
海兵隊軍曹トム・ハイウェイは、酔っぱらった挙げ句パトカーに放尿し、逮捕された。
彼は、朝鮮戦争やベトナム戦争での武勇伝を、裁判を牢屋の中でぶちまけている。
裁判官の温情で罰金100ドルで済んだ彼は、古巣に戻った。
海兵隊の偵察大隊を率いているのは、士官学校上がりで実戦経験のないパワーズ少佐だ。
パワーズは、古参のハイウェイを嫌って、最も出来の悪い第二偵察小隊に配属した。
ハイウェイは、弛みきって全くやる気のない兵士達を、徹底的に鍛え上げる。
戦場で、死なないように。
訓練は実践的なものになり、パワーズ少佐率いるチームにも勝利する。
最初は反抗的だった兵士達は、徐々にハイウェイに共感していった。
そして、彼らはグレナダ侵攻作戦に、投入された。
初めての、実践である。
パワーズは、偵察に出るハイウェイ達に対して、敵と遭遇しても抗戦するなと命令した。
彼らは、途中でグレナダ軍の装甲車部隊に攻撃された。
ハイウェイは伏せろと叫んだが、銃声が響く中、リング中尉の判断で近くの建物に避難してしまう。
恰好の標的だ。
海兵隊の英雄も、平和な日常では、疎まれる存在である。
「ジャークヘッド」 と呼ばれて、蔑まれている。
それでも戦場に戻れば、やはり英雄なのだ。
そういう作品である。