三船俊郎主演、日本の映画である。
ナショナルシューズの重役・権藤金吾の家に、重役達が集まっていた。
社長の方針が気に入らず、会社を乗っ取る算段である。
しかし、話し合いは物別れに終り、重役達は腹を立てて帰っていった。
権藤は密かに株を集めていた。
大阪での工作も実り、５０００万円の小切手を、翌日、秘書に持っていかせるだけだ。
その時、電話が鳴った。
相手は、権藤の一人息子・純を誘拐した、３０００万円用意しろと言い、電話を切った。
ところがそこに、純が現われる。
一緒に遊んでいた、運転手青木の息子・進一が誘拐されたのだった。
権藤は、警察に通報した。
犯人は、じきに子供を間違えたことを知ったが、権藤の人情に付け込み、身代金を要求し続けた。
いまある５０００万円は、彼の全財産である。
３０００万円を取られたら、会社乗っ取りに失敗するだけでなく、対立した重役達により、会社を追い出されてしまう。
身代金を払うと、破滅するのだった。
権藤は、支払わないことを決意するが、秘書が他の重役達に寝返った。
また、妻や青木の懇願もあり、支払いを決意する。
犯人の指示通り身代金を支払い、進一は無事に戻ってきた。
警察の、犯人捜索が始まる。
前半は、三船俊郎がメインで、緊迫した展開が続き、引き込まれる。
後半は、警察の捜査が中心で、間延びしている。
古い俳優が見られるのが、嬉しい。
