アメリカの映画である。
1985年のクリスマス・イブ。
8歳の少年ジョンは、一人でいいから親友が欲しいと願った。
翌朝、起きるとテディ・ベアのぬいぐるみがあった。
その夜ジョンは、テッドと名付けたこのぬいぐるみに命が宿ることを願う。
次の日、願いが叶っていた。
二人は親友として、とても仲良く暮らしていく。
またテッドは、生きたぬいぐるみとして人気者になった。
月日が流れ、27年後、ジョンは35歳になり、平凡な会社員だ。
同じようにテッドも、中身が中年のオッサンそのものになって、もはや人気など全く無い。
酒と女とマリファナに溺れる日々を、送っている。
ジョンには恋人ロリーがいて、テッドと「三人」 で暮らしている。
ロリーは、ジョンとテッドの仲が良すぎて、気に入らない。
ジョンに「私とテッドのどちらが大事なの」 と迫る。
仕方なくジョンはテッドと別居するが、仕事を抜け出して一緒に遊んだりしている。
またロリーは、仕事先の社長レックスに言い寄られて、困っていた。
ある日、レックスが主催するパーティーが開かれ、ロリーはジョンとカップルで参加した。
ところが、パーティーの最中、テッドから電話が掛ってきたジョンは、会いに行ってしまう。
それがロリーにばれた。
これは、ブラックユーモア満載の映画である。
命が宿ったぬいぐるみのファンタジーではないところが、面白い。