アメリカの映画である。
コネッチカットの大学に勤めるウォルターは、妻を亡くして寂しい日々を過ごしていた。
ピアノを習うが、その年では上達は難しいと先生に言われる始末だ。
ある日、同僚が本の出版記念パーティーを開くから参加して欲しいと言ってきた。
ウォルターは、名前を貸していたのだった。
彼は、そのためにニューヨークに出掛け、別宅にしているアパートに行く。
中に入ると、女性が風呂に入っていた。
そして、男がウォルターに突っかかる。
女性はゼイナブという名のセネガル人、男性はタレクという名のシリア人だった。
2人は、騙されてウォルターのアパートを借りていたのだった。
事情が分かり出て行こうとする2人だが、泊まるあてはない。
ウォルターは、しばらく2人をおいてやることにした。
タレクは、ジャンベルという太鼓の奏者だ。
ひょんなことから、ウォルターはジャンベルを教えてもらうことに。
ウォルターは、久しぶりに楽しい時間を過ごす。
今度、外でセッションをしようということになった。
そんなある日、タレクは無賃乗車を疑われて逮捕される。
タレクも、ゼイナブも、不法滞在していた。
タレクが逮捕された翌日、彼の母親が訪ねてきた。
全体に、ほのぼのとした暖かい雰囲気に満ちている。
外国人労働者の大量受け入れを決めた日本も、やがて、不法滞在者は増えていくだろう。
その時、日本人はどのような対応をするのか。
考えさせられる作品だ。