西ドイツの映画である。
マリア・フォン・トラップの自叙伝「トラップファミリー合唱団物語」 を原作としている。
映画「菩提樹」 の続きで、一家がアメリカに亡命してからの日々が綴られている。
無事アメリカに上陸したトラップ一家は、家族の合唱団として地方巡業をしていた。
当初は話題性もあり、大勢の人が歌を聴きに来てくれた。
しかし、歌の先生であるワスナー神父が聖歌しか歌わせなかったため、すぐに飽きられてしまった。
巡業の契約は解除され、彼らは貧乏のどん底に落ちた。
ある日、アパートの隣人に、有名なエージェントであるハリスを紹介された。
彼らは、ハリスのオーディションを受ける。
ところがここでも、神父の強い要請により、聖歌を歌わざるをえなかった。
結果は、落選。
しかし、一家の歌をウィーン生まれのハンマーフィールド夫人が聴いていた。
彼女は一家に、自宅で開くパーティーで歌ってくれないかと申し出た。
けなげな子供達の演技もさることながら、歌が素晴らしい。
「サウンド・オブ・ミュージック」 しか知らない方には、是非、「菩提樹」、「続・菩提樹」 を観て頂きたい。