アメリカの映画である。
冒頭、他に誰もいないメキシコのビーチで、少年が一人、ボールを蹴って遊んでいる。
少年は、黒いヘルメットが流れ着いているのを見つけた。
それにはウェアラブルカメラが取り付けられていて、少年は映像を再生する。
すると、人が鮫に襲われているシーンが映っていた。
少年は、急いで家に帰る。
時間が遡る。
医学生のナンシーは、友人とメキシコに来た。
亡くなった母が、かつて訪れたことのある、秘密の美しいビーチでサーフィンをするためだ。
前夜に飲み過ぎ二日酔いになった友人を置いて、ナンシーは、地元の男性が運転するトラックで、ビーチに連れてきてもらった。
サーフィンを始めるナンシー。
沖には、二人の男性がサーフボードに乗っていた。
日が傾いてきて、男性二人は先に上がる。
ナンシーは、もう一回という気持ちで、沖へ。
すると、鮫に襲われたクジラが浮いていた。
慌てて引き返そうとするナンシーを、鮫が襲う。
ナンシーは、足を噛まれて傷を負いながらも、クジラに登って逃げた。
鮫は、ナンシーを落とすため、クジラにに体当たりを繰り返す。
ナンシーは、潮が引いて顔を出した岩礁に、なんとかたどり着いた。
男性二人は、ナンシーの危機に気づかず、帰ってしまう。
干潮の時刻になっても、鮫は彼女を狙って遊泳している。
助かる希望の出来事が、何度か起きる。
しかし、起きる度に、あえなく潰れていく。
主人公が、どんどん追い込まれていって、絶望感しかない状態だ。
恐怖映画によくある、「ホッと一息」 つける場面が、殆どない。
緊張しっぱなしの作品だ。
上手く、仕上げている。