東野圭吾原作、日本の映画である。
昭和の町並み。
夜、商店街を強盗をしてきた若者3人が、走って逃げている。
3人は空き家に隠れ、夜が明けたら人混みに紛れることにした。
空き家には、「ナミヤ雑貨店」 の看板が掲げられている。
残されていた雑誌の記事によると、30年以上前、まだ、この店がやっていた時、店主は悩み事相談をしていた。
雑誌に挟んであった美しい女性の写真を見ていると、シャッターの方で音がした。
手紙が、投函されたのだ。
大学をやめてミュージャンを目指している青年が、なかなか芽が出ず、諦めて魚屋を継ぐか悩んでいるという内容だ。
そこには、30年以上前に亡くなったはずのジョン・レノンが、「昨日亡くなった」 と、あった。
不審に思いながらも、1人が、返事を書いて、表の郵便受けに入れておいた。
奇妙なことに、その返事が、すぐに届いた。
何度かやり取りしている内に、その若者がシャッターの前でハーモニカで曲を奏でた。
3人が知っている曲だった。
慌てて表に出てみるが、誰もいない。
若者は、「夢を諦めるな」 と返事を書いた。
青年は音楽を続け、数年後、ある養護施設に呼ばれて演奏を披露した。
現代と80年代が繋がっていて、不思議な世界になっている。
西田敏行の演技力が、際立っている作品だ。
町並みが、いかにも撮影用のセットで、とても違和感がある。
CGは、稚拙だ。
邦画は、こういう所にお金をかけられないから、洋画に追いつけないのだろう。