堺雅人主演、時代劇映画である。
加賀藩の御算用者・猪山直之は、実直な青年だ。
真面目、堅物、そろばん馬鹿である。
直之は、お駒を娶り長男・直吉が誕生する。
直之は、米の不正を調べたことで、上司から左遷を言い渡された。
しかし、事件が明るみに出て、彼の実直さが認められ、藩主の側近として引き立てられた。
異例の出世はしたものの、家計は火の車。
家財道具を売り払い、家計簿を付けることにした。
二人目の子供が生まれ、「貧しいながらも、明るい我が家」 である。
堺雅人は、この役にピッタリはまっている。
物語は静かに進み、派手な演出はない。
また、下手に笑いを取りに行くこともない、清々しい作品だ。