フランスのアニメーション映画である。
地上は熊の町、地下はネズミの町。
この二つの種族は対立していた。
孤児院で暮らす子ネズミのセレスティーヌは、絵が得意な少女である。
でも、歯科医にならなければならなかった。
そのために子ネズミたちは、熊の町に出かけて、抜けた歯を集めていた。
ある日、セレスティーヌは抜けたばかりの小グマの歯をゲットしたが、帰る途中でゴミ箱に落ちてしまい、その中で一夜を明かした。
翌朝、熊のアーネストおじさんがゴミ箱をあさってセレスティーヌを見つけて、食べようとする。
セレスティーヌは、必死に説得して助けてもらい、そのお礼に、お菓子が沢山ある場所へ彼を案内した。
歯を一本しか持ち帰らなかったセレスティーヌは、先生に叱られ、再び熊の町に戻る。
すると、アーネストおじさんがお菓子を盗んだことで逮捕されていた。
護送されるアーネストおじさんに、セレスティーヌは取引を持ちかけた。
アーネストおじさんはそれを受け入れ、彼を縛っている縄をセレスティーヌに噛み切ってもらう。
逃走した二匹は歯の店に侵入して、大量の歯を盗んでネズミの町に戻った。
セレスティーヌは、一躍、英雄扱いだが、一緒に来たアーネストおじさんが見付かってしまい、大騒ぎに。
ネズミの警官から逃れて地上に出た二匹は、お菓子屋の車を盗んで、今度は熊の警察からも追われることになった。
二匹は、何とか逃げ切って山奥にあるアーネストおじさんの家にたどり着いた。
しかし、異なる種族は一緒に暮らせない。
事件は、続く。
シリアスなテーマを扱っているが、ほのぼのとした作風に仕上げている。
あまり知られていないが、日本は世界四位の移民大国である。
この作品のように、異民族同士、仲良くなるのは難しい。
いろいろと考えさせられる作品だ。