アメリカの映画である。
実話に基づいている。
1973年、パリ。
主人公フィリップ・プディは、無名の大道芸人だった。
街中で、綱渡りやジャグリングなどを披露して、日銭を稼いでいた。
彼は、8歳の頃にみたサーカスの綱渡りに感動し、独学で綱渡りを習得した。
その後、サーカスの団長パパ・ルディのもとで、基礎から学び直す。
しかし、考え方の違いから、フィリップはパパ・ルディから去った。
ある日、歯医者の待合室にあった雑誌で、ニューヨークのワールドトレードセンタービルを見た。
彼は、このツインタワーで綱渡りをすると決心する。
再び、パパ・ルディのもとでワイヤーの張り方を学び、新しくできた友人達と、ノートルダム寺院での綱渡りを成功させる。
そして、ニューヨークへ。
ドキュメンタリータッチである。
許可を受けず、夜中にこっそりワイヤーを張って渡るのだ。
下調べや準備段階から、見付からないようにとする緊迫感が伝わってくる。
ハラハラしながら、その時を待つことになる。
そして、400メートルを超える高さの綱渡りだ。
バーチャル・リアリティーではないが、ゾクゾクする。
映像が美しく、素晴らしい。
大画面で観たい作品だ。