フランスの映画である。
パリで国語教師をしているジュリアンは、妻リザ、息子オスカルと幸せに暮らしていた。
突然警察が来て、リザを上司殺人の容疑者として逮捕する。
警察が来た時、リザは自分のコートに着いた血を洗っていた。
殺害に使われた凶器には、彼女の指紋がついており、さらに、彼女が現場から立ち去る姿が目撃されていた。
長い裁判のあと、禁固20年の刑が宣告された。
夫のジュリアンだけは、冤罪を信じていた。
彼は、妻を脱獄させることにする。
冒頭、リザがインスリンをうつ場面が出てくる。
これが、後の伏線になっている。
冤罪を扱う作品は、真犯人を見つけるために主人公が活躍するのが定番だ。
しかし、こういう作品があっても良い。
日本では、警察が取り調べの可視化と、弁護士の同席を拒否している。
気の弱そうな人を引っ張ってきて監禁し、肉体的、精神的苦痛を与えて心を折る。
結果、冤罪で服役させられている「被害者」 が、多くいるだろう。
そんなことを、考えさせられた。