日本の特撮映画である。
阿蘇の炭鉱で、出水事故が起きた。
炭鉱内からは、鋭い刃物で切られた炭鉱夫の遺体が発見される。
さらに、捜索に入った者達も、同じような遺体で見付かった。
夜、炭鉱技師の河村が、恋人キヨのもとを訪ねた。
そこに、巨大なヤゴが現われる。
警官が来て発泡するも、歯が立たない。
やがて巨大ヤゴは、地中に姿を消した。
古生物学者によると、古代にいた巨大なトンボの幼虫だという。
河村達は、機関銃を用意して炭鉱内に入り、ヤゴと対決するが、落盤が起きて河村が取り残された。
数日後、一人這い出てきた河村が見付かるが、記憶を喪失していた。
その頃、航空自衛隊機が、未知の高速飛行物体を追跡中に墜落した。
世界中の航空会社でも、この飛行物体のせいで、混乱が来ていた。
彼らの残したカメラに、鳥の翼のようなものが映っていた。
CGに慣れた目に特撮が物足りないのは、仕方がない。
自衛隊が怪獣と対決するのだが、ミサイルや機銃掃射が、外れるのはおかしい。
これは、他の特撮ものにも言えるが。
全部命中するはずだと、ケチを付けながら鑑賞するのも、一つの観方だろう。
ラストは、良かった。
まさに、「本物」 と思わせる映像だった。
もやもやっとしたものが心に残るのは、制作者の意図だろう。