アメリカの映画である。
紀元前44年。
終身独裁官となったシーザーの人気は、頂点に達していた。
しかし、彼の独裁を危ぶむ者達もいた。
3月14日、シーザーが凱旋する。
盲目の予言者がシーザーを呼び止め、「3月15日に気を付けよ。」 と忠告する。
シーザーは、笑い飛ばした。
反シーザーのキャシアスは、シーザーを尊敬するブルータスに、暗殺を持ちかける。
ブルータスは、高潔の士だ。
心が揺れる。
その夜、眠れぬブルータスは、シーザー暗殺を決意した。
そこへ、キャシアス達がやってきて、暗殺の段取りを決めた。
翌、3月15日。
不吉な夢を見たシーザーの妻は、彼が出掛けるのを引き留める。
彼は、一旦は承諾したものの、迎えの者の意見を取り入れ、元老院へ出掛けて行った。
暗殺が、実行される。
民衆は、ブルータスの演説で、シーザー暗殺を納得した。
直後、アントニーが追悼の演説をして、シーザーの人気を取り戻す。
民衆を味方に付けたアントニーは、シーザーの養子オクタビアヌスらと共に、ブルータス一味との戦いを始めた。
シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」 を、観ているような感じだ。
台詞は、全て舞台劇のものである。
今の時代からすれば、喋りすぎの感があって、煩わしい。
心の内も、台詞で説明するのだから。
だが、仰々しい感じが良いのだ、という人もいるだろう。
「古典」 なのだからと。
また、ブルータスがメインで、シーザーは脇役である。
若い。