アメリカの、アニメーション映画である。
コアラのバスター・ムーンは、劇場の支配人だ。
かつては繁栄していたが、今は、ギャラも払えず、銀行からは返済の催促を受けている。
彼は、賞金1000ドルをつけて、歌のオーディションをすることにした。
そのポスターを印刷するのに、事務員のミス・グローリーが1000ドルの所を10万ドルにしてしまった。
大量のポスターが風に吹かれて、町中にばらまかれた。
ゴリラの少年ジョニーは、歌が好きだ。
しかし、強盗団のボスである父親の手伝いをさせられていた。
ブタのロジータは、夫と25匹の子豚の世話におわれ、歌うことでストレスを解消していた。
ハリネズミのアッシュは、ボーイフレンドと二人でパンクロックをやっている。
象のニーナは、祖父の誕生日に美声を披露していた。
ネズミのマイクは、駅でサックスを吹いていて、コインをくれたサルに言いがかりを付ける。
彼らを踏めた大勢の動物が、オーディションの予選に押し寄せてきた。
この時点で、バスター・ムーンは、賞金が間違えていることを知らない。
よく練られたシナリオである。
登場人物 ( 動物 ) それぞれの私生活が描かれていて、厚みを持たせている。
ただ、吹き替えは、プロに声優ではないのが混じっている。
学芸会みたいな台詞で、興醒めしてしまう。
プロとド素人のギャップが大きくて、不愉快だ。
どうせなら、全員、素人の吹き替えにする方がマシだ。
我慢しながら吹き替え版を観るよりは、字幕版がよい。