ヴィンセントは、市場でリンゴをくすねた。
自宅に戻って、売春婦と楽しむが、全額支払うお金が無い。
自宅を担保に借金していたが、これ以上、融資が受けられないことになった。
なけなしの金を競馬に突っ込むが、当たるはずもなく、借金取りに2週間待ってもらう。
バーで酔っぱらって帰宅し、もう一杯飲もうと氷を割るが、ハンマーで手を叩き、痛みにのたうち回りながら頭をぶつけ気絶。
翌朝、表の騒ぎで目が冷めた。
引っ越し業者が、ヴィンセントの植木にトラックをぶつけ、枝が折れて車を直撃。
そこで、隣に引っ越してきたマギーとオリヴァー母子に出会う。
偏屈で悪態をつくヴィンセントの印象は、2人には最悪だった。
翌日、転校初日のオリヴァーは、いじめっ子に目を付けられて財布やスマホ、自宅の鍵を盗まれた。
家に入れないオリヴァーは、ヴィンセントに電話を借りる。
仕事から戻りオリヴァーを迎えに来たマギーは、ヴィンセントに、ベビーシッターになってもらうことにした。
ヴィンセントは、オリヴァーに喧嘩の仕方をし得たり、競馬場に連れて行って大穴を当てたり、バーで注文の仕方を教えたりした。
中途半端な作品である。
役柄の個性が、よく分からない。
「人には多面性がある。」 と言われれば、それまでだが。
映画は、白黒はっきりした方が、分かりやすい。
寂しい老人と、孤独な少年のふれあいという、ありがちな設定だ。
ろくでなしでのヴィンセントの良さが、オリヴァーには見えていて、後半には泣かせるシーンがある。
しかし、「アメリカ的なんだよな」、という感じだ。