クライブ・オーエン、ジュリア・ロバーツ主演、アメリカの映画である。
トイレタリー商品で熾烈な競争をしているエクイクロム社と、B&R社。
それぞれのCEO、ディックとハワードは、人前で殴り合うほど仲が悪い。
ディックは、元MI6のエージェントだったレイを、産業スパイチームの一員として雇い入れた。
B&R社の、新製品情報を得るのが目的だ。
既に、B&R社には、スパイを一人潜入させてある。
レイは、情報を得るため、ニューヨークで、そのスパイに会うことになった。
そこに現われたのは、かつて一夜を共にしたことのあるクレアだった。
クレアは、初対面であると、しらばくれる。
時々、回想シーンが挟まれていて、ややこしい。
アクションシーンは、ほとんどなく、退屈だ。
「スパイ」、「元MI6」 なんて言葉が出てきたら、「ミッションインポシブル」 みたいなのを、期待してしまう。
ここでは、産業スパイだから、撃ち合いも格闘もないのだ。
恋愛映画、との見方もできるが、そちらもしっくり来ない。
観客の期待を裏切る、中途半端な作品である。
俳優が一流だけに、勿体ない。
ファンだけが、観て喜ぶ作品だ。