「ダ・ヴィンチ・コード」 のシリーズ第三作だ。
冒頭、男が何者かに追われ、塔の上に逃げる。
しかし、追い詰められて飛び降り自殺した。
ハーバード大学教授、ロバート・ラングドンは、病院のベッドで苦しんでいた。
頭に傷を負い、意識は朦朧として、幻覚を見ていた。
担当の女医は、意識が戻った彼に、簡単に説明する。
彼は、フィレンツェの病院にいて、ここ数日の記憶がなかった。
そこへ、警官が面会に来た。
警官は、いきなり発砲して職員を射殺。
女医は、扉に鍵を掛け、ラングドン教授と共に逃げた。
女医のアパートで、ラングドンは少しずつ記憶を取り戻していく。
彼のブレザーの中に、危険な最近などを運ぶための「バイオチューブ」 があった。
中には、小型のプロジェクターが入っていて、ホッティチェリの「地獄の見取り図」 を映し出した。
その絵には文字が書き加えられていた。
謎解きが始まる。
大富豪のゾブリストという男が、人類の半数を死亡させる強力なウイルスを作り、ばらまこうとしていた。
その鍵を握るのが、教授だ。
しかし、記憶が全部戻っていない。
彼を、発砲した女性警官、WHO、そして冒頭に男を自殺に追い込んだ奴が追ってくる。
最初から緊迫感の連続で、疲れる。
追われている側の教授が、やけに落ち着いている。
命を狙われていて、隠れないでいられるものなのか、なんて現実的なことを考えてしまう。
そして、映画なんだからと、興醒めする。
最初の40分位が、ハラハラドキドキして、一番面白かった。
尻すぼみの作品である。