かつて金持ちのみをターゲットにして、宝石を盗んでいたジョン・ロビー。
夜中に盗みに入り、痕跡を残さない手口から「猫」 と呼ばれていた。
彼は、戦時中にレジスタンスに入って活躍し、今は恩赦を受けて仮釈放中だ。
南フランスのリゾート地リヴィエラで、悠々自適に暮らしている。
ある日、金持ちが宝石を盗まれた。
「猫」 の手口だ。
そして、同じ手口の犯行が連続する。
警察はジョンを疑い、彼の住まいにやってきた。
ジョンは逃げだし、レジスタンスの仲間ダニエルが経営するレストランに出向いた。
そこの従業員も、皆、レジスタンスの仲間達なのだが、ジョンが再び泥棒に戻ったと信じて怒っていた。
ジョンは濡れ衣を晴らすべく、ダニエルから保険会社の調査員ヒューソンを紹介してもらう。
彼はヒューソンから顧客リストをもらって、偽物の「猫」 を引き寄せて捕まえる算段だ。
そこで、アメリカの材木商コンラッド・バーンズを名乗って、金持ちのスティーブンス母娘に近づいた。
娘のフランシー・スティーブンスは、ジョンに一目惚れして、いきなりキスをする。
その日、別の金持ちが宝石を盗まれた。
さらに、ジョンはフランシーと一夜を共にする程の仲になったが、その夜に、母が宝石を盗まれてしまう。
舞台が南フランスのリゾート地リヴィエラということで、風景が美しい。
フランシー役は、グレイス・ケリー。
美男美女の競演にと、贅沢な作品だ。
結末は、ちょっと可哀相だ。