ジャック・ニコルソン主演、アメリカのホラー映画である。
スタンリー・キューブリック監督が、ホラーというよりサイコスリラーに仕上げている。
コロラド州、ロッキー山脈にある「展望ホテル」 が、舞台だ。
ホテルは冬の間閉鎖され、管理人を募集していた。
主人公ジャックが、ホテルの支配人から面接を受ける。
ジャックは小説家であり、静かに過ごせるのは創作活動にとって、うってつけだ。
このホテルには、いわくがあった。
前に冬期管理人をしていたグレーディーが、孤独から精神に異常をきたし、一緒にいた妻と二人の娘を、斧で惨殺したのだ。
死体を切り刻んだ後、自分はショットガンを口に咥えて自殺した。
念のためにとオーナーが話したのだが、ジャックは軽く聞き流した。
ホテルが休業に入る日、ジャックは妻のウエンディと息子のダニーを連れて、ホテルにやってきた。
黒人のコック、ハロランは、ダニーに霊感があることに気づく。
ハロランは、ダニーに「シャイニング」という能力なんだと、説明した。
ダニーは、ここに来る前に、大量の血が流れてくるのと、二人の少女の幻影を観ていたのだった。
そして、従業員が去り、家族三人だけとなる。
ある日の大雪で、電話線が切れてしまい、森林警備隊との無線が唯一の通信手段になった。
ジャックは、創作が進まず、さらに変化のない日々で、精神的に参ってきた。
やがてジャックも、幻影を観るようになる。
スティーブン・キングの原作は、完全なホラーであるが、こちらは主人公が精神的に追い込まれておかしくなってく。
原作の方が、何倍も面白い。
主演のジャック・ニコルソンは、初めから狂気じみた雰囲気があって、変貌のギャップが楽しめない。
黒人のコックも、効果的に演出されていない。
後半に、活躍させると思ったのだが。