アメリカの映画である。
老人施設。
入居している高齢男性が、認知症の女性に物語を読み聞かせている。
物語は、1940年代のアメリカ南部。
17歳の少女アリーは、両親達と夏のバカンスを過ごしに来ていた。
夜、遊園地でアリーに一目惚れした現地の青年ノアは、強引に彼女に迫る。
ぎくしゃくしながらも、すぐに2人は仲良くなっていった。
ある夜、アリーは、自分が描いた絵を持ってノアを尋ねた。
ポーチでノアは、父親に詩を読み聞かせていた。
幼い頃、吃音だったノアの為に父親がさせ始め、今も続いてた。
程なくして、ノアがアリーの別荘に呼ばれる。
彼女は大金持ちで、ニューヨークの大学に進学することになっていた。
別の日の夜、ノアは、廃墟になっている屋敷にアリーを連れてきた。
ノアは、いつの日かこの家を買って・・・、と夢を語る。
この夜、アリーの家族が警察に捜索願を出し、大騒ぎになってしまった。
それが原因で、2人は喧嘩別れになってしまう。
翌日、急遽アリー一家は、帰郷してしまった。
ノアは、毎日アリーに手紙を書いた。
しかし、アリーの母親は、その手紙をアリーに渡すことはなかった。
やがて戦争が始まり、ノアはヨーロッパへ出征した。
アリーは、看護師として働く。
その時に、負傷した軍人青年ロンと出会った。
彼は、ハンサムな弁護しで、しかも大金持ちの御曹司だった。
二人は惹かれ合い、婚約する。
アリーはウェディングドレスを試着した時、ノアがあの屋敷を改築した記事を新聞で見かけた。
アリーは、ノアの屋敷を訪ねた。
このような物語を、老女は感動しながら聞いている。
認知症を扱う映画は、他人事とは思えなくて、切なくなってしまう。
楽しんで観る作品ではない。
色々と考えさせられる映画だ。